しまかぜは主に早春の琵琶湖のプリスポーンバス攻略のために、去年からissei沈み蟲2.6のネイルリグをやり込んでいます。
普段はワールドシャウラ2752(7フィート半のM+程度)とツインパワーC3000XG(ラインはPE1号)のパワースピニングスタイルでやっているのですが、この組み合わせだと時節柄吹き荒れる風に弱く、しばしば狙いのスポットやラインを通せなくなります。
今年は釣りが出来る日が荒天に当たることが多く、結果としてチャンスを逃してしまい、フロロラインを使ったベイトタックルの必要性を痛感しました。
未熟な自分はタックルに依存している部分が多く、欲しい機能を上げていくと相互に矛盾が生じてしまいます。(飛距離と振り抜きの良さ、ロッドパワーと操作性など)
おそらくですが、自分の欲しい機能を全て満たすロッドは存在しません。
そこで自分がロッドに何を求めているのかを整理し直すことにしました。
自分が欲しい性能は
- ボトムの変化を細かく感じられる感度
- 振り抜きの良さと軽さ
- 沈み蟲2.6のネイルリグ(11g程度)を最低20m飛ばせる飛距離
- 60cm/4kgのバスと対等に戦えるロッドパワー
- ワームの釣りだけでなく、1/2oz程度のクランク、ミノー、バイブレーションに対応する巻物適正
当初は飛距離とロッドパワーを優先して7フィートオーバーのMHを念頭に考えていたのですが、6フィート半前後のML+〜Mを検討したほうが幸せになれそうです。
夫と釣友さんに相談しながらあれこれ検討した結果、候補に残ったのがオライオン67ML+ライトニングストライクとワールドシャウラ1651FF-3の2本でした。
ライトニングストライクについては釣具のキャスティングさんから3泊+往復送料を合わせて5500円でお借りすることができました\\\\٩( ‘ω’ )و ////
ワールドシャウラ1651FF-3は夫の愛竿なので、お願いして1日使わせてもらうことに。
前置きが長くなりましたが、かくして最高峰ロッドを使い比べるという贅沢な経験をさせてもらえることになりました。
最大風速8m!という追い風爆風予報ではありますが、三重県内の山間にある溜池に出かけました。
まず、ライトニングストライクを投げてみた感想から。

主に沈み蟲のネイルリグを投げ倒したのですが、さすがの感度!
薄い手袋をつけて水中を触れている感覚に近いです。
底が泥のところは滑らかさがシルキーに感じられ、石などに触れると硬質な感じがはっきりと伝わります。
なるほど葉っぱやウィードがロッドに絡んだらすぐにわかりそうです。
ティップからベリーにかけての曲がり具合の調整が上手いのか、沈み蟲をズル引くと程よい引き抵抗を感じつつも軽快に操作できます。
飛距離についてはわたしのキャスト技術のなさに足を引っ張られ、ギリギリ及第点という感じです。
振り抜きと軽さについては体との一体感があり、申し分ないです。
ロッドパワーについてはおそらく高感度ロッドとしてはかなり強い部類に入るのでしょうが、普段ワールドシャウラを使い慣れてる自分からすると少々不安。
ワールドシャウラの場合はフィネスな番手であってもロッドが絶対的に強いので、対ロクマルでもロッドを信じてゴリ巻きすれば事足りるのですが、
ライトニングストライクについてはロッドに無理をさせない配慮というか、ファイト技術が必要になりそうな感じがしました。
巻物については、10g程度の軽量の巻物であれば十分快適に扱えます。
快適に扱える限界は14g程度かな?
14gで巻き抵抗がキツくないチッパワは普通に投げて巻けるけど、18gでブリブリ系のイヴォーク2.0に関しては「使えるっちゃ使えるけど快適ではない」感じでした。
そういえばライトニングストライクは35gまでキャストできるそうですが、華奢な印象が拭えず、自分はこのロッドで35gを投げる気にはなれなかったです。
でも20g程度であれば何も考えずにフルキャストできます。
快適に投げられる下限は7g程度です。
5gもいちおう投げられるけど、飛距離が少々物足りない気がしました。
総じて強すぎるワールドシャウラに毒されている自分には、ライトニングストライクのパワーの部分はあまり感じられなかったけど、フィネスもしくはライトバーサタイルロッドとしてはとても優秀だという感想でした。

一方ワールドシャウラ1651についてですが、ボトムの感覚については泥と石の区別など必要最低限のラインは上回るものの、かなりボヤけた感じ。
ライトニングストライクについては「薄い手袋をつけて水中を触ってるみたい」と評しましたが、こちらは極厚の潜水服ごしに触れているような被膜感があります。
振り抜きについてはライトニングストライクほどの軽快さはないものの、こちらも十分軽いです。
操作感は、ライトニングストライクがお箸を使っている感覚だとすれば、こちらは菜箸という感じ。
普通に使えるけどやや大味です。
キャストについては大口径ガイドによる糸抜けの恩恵か、ワールドシャウラのほうが3m-5mほど余計に飛びます。
ロッドパワーについては申し分なく、フィネスな番手ではありますが十分なトルクを感じます。
ブラックバス相手に力不足を感じることはまずなさそう。
巻物については圧倒的にワールドシャウラのほうがやりやすいです。
ロッドのトルクが巻物のブルブルをしっかり受け止めてくれる感があり、小粒のバイブレーションであっても、大型でブリブリしているクランクであってもこちらのほうが快適に巻けます。
ワールドシャウラ1651のキャスト範囲は4g〜16gですが、ライトニングストライクよりこちらのほうが重いものを投げやすい気がします。
必要に迫られれば、心配性な自分でも1ozまでなら投げて巻けそう。
下限についてはライトニングストライクとほぼ同じで、5gも投げられはするけど7gからが快適です。
ワールドシャウラ1651を投げて感じたのは、総合力の高さと圧倒的なパワーでした。
メイン用途である沈み蟲の使い勝手を考えると、感度と操作性でライトニングストライクが勝ります。
でもおそらくワールドシャウラ1651でも沈み蟲の釣りは成立しますし、千載一遇の大物を掛けた時の安心感信頼感はこちらのほうが上です。
自分が何を優先するかでタイプが異なる2本のロッドのどちらを選ぶかが変わってきます。
すぐには結論が出せないので、じっくり時間をかけて考えようと思いま…
え?それならワールドシャウラリミテッド1631FF-3はどうかって?
リミテッドなら軽さと感度がかなり増しているから、短くはなるけど底物の釣りには向くんじゃないかと?
筏釣りにも最高だし、バット交換できるからオフショアのタイラバやスーパーライトジギングにも対応すると。
………悩みが深くなりました_(┐「ε:)_🎣
追記
もう少し巻物寄りの性能にしてロッドパワーを持たせたいなら、オライオン67Mのカンタータを選ぶ手もありますよね🤔
使用感が全くの未知でわからないワーシャリミテッド1631より、実物を触れるそちらのほうが堅実な選択肢だという気がします。
いずれにしてもよく考えてロッドを選ぼうと思います。