紀北町に行ってみたい漁港が2ヶ所あり、夫に無理をお願いして連れて行ってもらいました。
ネットで拾える情報を見た限りでは、どちらもアオリイカが釣れるみたい。
また最初に立ち寄る予定の1ヶ所は、少し遠投すれば水深20m-30mラインに届く急深の場所のため、根魚がいるかな?と期待しました。
夫はアジの泳がせ釣りとエギングとアジサビキ、わたしはアジの泳がせと胴付仕掛け(餌は鯖の塩漬けとアオイソメ)をメインに準備しました。
1ヶ所目に2時半頃にイン。確か2時ごろが干潮だったので、まだ潮止まりの時間です。
ここはアジが寄りやすい場所だと聞いていたのですが、2日前から気温が急低下したためかお留守の様子。
わたしは沖のかけあがりを目指して胴付きを投げますが、干潮直後ということもあり無反応。
たくさんいる釣人さん達はみんなアジの泳がせ(ウキ釣り)でアオリイカを狙っていますが、一等地の岸壁の角を取れた人以外は釣れていません。
アジングで足元のネンブツダイを数匹釣りながら「こりゃ厳しいなー」と思っていたら、周辺を探っていた夫がアジを持って帰ってきました!
聞けばアオリイカが釣れた角の近くに常夜灯があり、そこでならアジングによい反応があるそう。
夫がアジを6匹ほど釣った後にわたしもチャレンジさせてもらったのですが、時合がすぎてしまったようでアタリが遠く、1匹しか釣れませんでした_(:3 」∠)_
釣れないアジングの途中で夫から電話。
何か大きな魚が入ってきたようで、アジの泳がせ釣りをしていたらウキがすごい勢いで横に入って、一瞬でアジをボロボロにされたそう。
ほどなくしてアジングに見切りをつけ夫のいる場所に戻ると、なんと短時間の間に6匹いたアジがほぼ全滅。
周りの釣人さんたちも泳がせのアジを次々にやられ、仕掛けを切られている状況です。
夫がスパッと切られて頭だけになったアジを見つめて「こりゃタチウオやな」と一言。
タチウオの接岸ってなかなか聞かないのですが、隣のおっちゃんが「ここはタチウオ入ってくるので有名やで。そこらで時々バシャっとやってるのは全部タチウオ。」と教えてくれました。
活きアジを使っても食い切られてしまうだけなので、夫はアジの頭をウキに付けてタチウオを狙ってみることに。
ほどなくしてウキが勢いよく沈みます!
仕掛けを切られないために夫が即がけすると勢いよく竿がしなりました!
なかなか強い引きですが、パワーがある4号の磯竿のため、余裕を持って取り込めました。
タチウオの銀色の体がキラキラ光って綺麗です。
タチウオは指3本分ほどと、それほど大きくはないけど食べ頃サイズ!
隣のおっちゃんが「切られんとよう釣り上げたなー!タチウオは血抜きせんでも氷締めで大丈夫やで」と教えてくれたので、ジップロックに入れてクーラーボックスの大きな保冷剤の下に入れました。
引き続きアジの頭でウキ釣りを続けると、しばらく後にタチウオがドパーン!と音をたて水面を派手に横とびして食いつきました!:(;゙゚’ω゚’):
竿を持っていきそうな勢いでウキが真横に流れます!!!
足元でアジングをしていた夫、反応がすこし遅れます。
先ほどより大きなタチウオでしたが、掛かりが浅くバレてしまいました。残念…。
でも凄い迫力のバイトでした!
気を取り直してもう1匹!と思っていたのですが、夜明けが近づくとタチウオは姿を消してしまいました。
タチウオは夜行性だそうで、岸には暗い時間帯にしか寄り付かないそう。
夜が白み始めて静かになった岸壁で胴付きを投げます。
手前15mほどは石積みですが、それより沖は砂地になっているので鯖の塩漬けよりはアオイソメのほうが反応がよさそう?
上げ潮と夜明けが重なっても根魚の反応はないので、今日は完全にお留守ですね。
10数回目のキャストで、不意に竿を持っていかれる感覚。
合わせてみると魚です!そこそこ引く!
根魚とはちょっと違う感じで竿先を叩かれるような感覚があります。なんだろう?
手前の石積みに1度潜られたものの、少し糸を緩めたら出てきてくれて無事に水揚げ!
大きさは25cmほどでした!
食えそうですが初見のお魚です。えーと、甘鯛じゃなくてイトヨリ??
Googleで画像検索するとイトヨリで間違いありませんでした。身が崩れやすいけど煮付けにすると美味しいそう。
イトヨリを釣ったあとは反応がなくなってしまったので、休憩がてら場所を移動することにしました。
2ヶ所目は小さな漁港です。突堤の根元近くから200mほど沖に岩礁があり、足元のボトムにも岩が多く入っていますが、先端のほうに向かって砂地になっています。
なかなかいい雰囲気!
そして足元には大きめのニボシサイズのイワシっぽい魚(トウゴロウイワシ?)がびっしり。
この小魚たちを追いかけて入ってくるのか、アオリイカがよく釣れるそうで、アオリイカ狙いのアジの泳がせやエギングをされている釣人さん達がいました。
夫が漁港内に複数の見えイカを見つけてエギを投げてみますが、夜釣りの定番色であるエギ王Kの軍艦グリーンやムラムラチェリーには反応しないようです。
アオイソメを付けた胴付きにはエソに似た小魚が反応してくれるものの、持ち帰れないのでどうしたものか…。
迷った末に、見えイカがいるのなら近くにアジがいるかも?と投げサビキでアジを狙うことに。
タナ合わせや微調整に苦労しながらも15匹ほどのコアジをゲットしました!
干潮に近づきアジの反応も乏しくなったため、14時頃に納竿して帰途につきました。
帰り着いたら道具の片付けをして調理タイムです。
タチウオの歯、凄っっ!((((;゚Д゚)))))))
タチウオ釣り愛好の方はルアーを外す時にしばしば流血してしまうそう。超痛そう…。
タチウオは型がよければ刺身や一夜干しが美味しいそうなのですが、今回は手軽な塩焼きにしました。
身の水分が多いけど、独特の旨味があり美味しいです!
イトヨリは醤油と生姜を効かせた甘辛の煮付けに。
身が崩れないようにイトヨリを7分ほど静かに煮て取り出した後に、煮汁だけを煮詰めます。
多分今まで作った煮魚の中でいちばん綺麗な仕上がりです(*´ω`*)
煮汁の煮詰め具合もほどよく、白身の上品な味を引き立てていて美味でした!
アジは定番の南蛮漬けに。
酢のメーカーであるミツカンのレシピなので、酢のパンチが効いた味付けになっています。
わたしはどちらかというと出汁の効いた柔らかい酸味が好きなのですが、夫の好みなので致し方なし。
次の釣りは、来月初旬に異動の辞令があるかないかで大きく予定が変わります。
もし異動がなければ、久しぶりに琵琶湖でバス釣りをしたいですね!